スイッチ
スイッチがある。
在るとは言っても、実際には存在しない。
所謂想像のスイッチ。
名づけるならば、「やる気スイッチ」だろうか。
どこかで聞いたことがある名前。
スイッチのオン・オフがある。
在るとは言っても、自分の意志で押すことは出来ない。
何のキッカケがある訳でもない。
気が付いたらオンになっている。理想を追い求め、現実とのギャップを埋めるべく躍起になる。
気が付いたらオフになっている。やることと言えば布団で横になり、淡い希死念慮を持つ。
気分のジェットコースター。
ジェットコースターはたまに乗るからこそ楽しい。
しかし毎日乗ったらどうだろう?
スリルに慣れ、次第に飽きてしまうだろう。
毎日気分のジェットコースターに乗ったら?
そのうち”急降下”するだろうという一種の諦めのようなものが常に纏わりつく。
次第に、人生に飽きてきてしまう。